メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン(S213)の話です。
新車で買って、初の雨。ワイパーを動かしたところ、ゴゴ、ゴッと言う感じでワイパーの音にビビりました。
す~っと動く感じではなく引っかかる感じ。
900万円もするのに、なんでこんななの?と思いますよね。
自分も思いました。
でもなんとなく、思っていました。
コイツはドイツ生まれでアウトバーンで250kmで走れるはず。そうすると、日本車みたいなワイパーじゃ風圧で浮いてしまうのではないかと。
他のベンツも同じ感じのようで、代車で別の車種を借りた時も似たようなものでした。
どうやらこれはベンツの仕様のようです。
ディーラーさんに聞いたところ、「そのとおりです。」とのこと。
ちなみにポルシェも同じでした。
日本車のようにす~っと動く滑らかなものでは、高速走行時に風圧で浮いてしまうのですね。(浮くと水を拭き取ることができません。前が見えなくなります。)
しかし、日本だとせいぜい120kmまでで、普段は80km以下なのでビビリ音が出るとクレームにはなるそうです。
こういった、ドイツの正義をそのまま日本に持って来た時の弊害はいろいろとあります。
以前に書いた、ブレーキがギューギュー鳴るのもその一つですね。
別の機会に書きますが、低速で曲がると、ゴリゴリ感があるって言うのもあります。
これもサスペンションのジオメトリが高速向けのセッティングであるためです。
この辺を変に日本に合わせてしまわないメルセデス・ベンツに、好感が持てます。
自動車は走るためのものですから。
でもメーカーとして、堂々としっかり説明をした方が良いと思います。
ワイパーの音は仕様。
渋滞性能を求めるなら、日本車がオススメです。
最高の走行性能を求めるなら、ドイツ車がオススメだと思います。