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自動車業界で起きているイノベーションのジレンマ

自動車業界で起きているイノベーションのジレンマ

「水素はプラズマである」
で書いたことの続きです。

イノベーションのジレンマの参考記事です。
https://forbesjapan.com/articles/detail/32002/1/1/1

僕が考えるには、イノベーションのジレンマは言い換えると、
「自分で自分のビジネスを壊すことはできない」
と言うことだと思います。

昔、アメリカにコダックと言うカメラとカメラフィルムの会社がありました。
しかし、デジタルカメラが出て来てフィルム市場が脅かされましたが、デジタルに舵を切ることはできず倒産してしまいました。

驚くことに、コダックは世界初のデジタルカメラを作っていたのです。

コダックはビジネスがフィルムに最適化されており、やめると食い扶持がなくなります。
そのため、フィルム市場を破壊するデジタルカメラに注力することができません。

結局は、他の会社のデジタルカメラにフィルムカメラが駆逐され、カメラフィルム自体も市場が無くなってしまいました。

自分で自分のビジネスをぶっ壊すことはできないのですね。

日本にも富士フィルムと言うカメラフィルムの会社がありました。
こちらは生き残っています。

なぜでしょうか?

富士フィルムは自分のビジネスをぶっ壊すデジカメで生き残ったのではなく、化粧品や医薬品など別分野に進出して生き残りました。

現状の商品をぶっ壊す新しい製品に行ったのではなく、新しい分野を切り開いたのです。

結局、人は自分自身をぶっ壊すことはできないのです。

アメリカの企業であるコダックですら、乗り越えることができなかったイノベーションのジレンマ。

日本の自動車業界は、これから電気自動車でもたらされる破壊的イノベーションに苦しむことになるでしょう。
また、業界保護や終身雇用のために新しい電気自動車会社が生まれる可能性も低いです。

トヨタの社長(自動車工業会会長)の豊田章男さんが言うように、エンジンで食べている100万人の人が、何で食べて行くのか考えなくてはならないでしょうね。https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1326323.html

ところで、この100万人の雇用を活かすと言う発想は危険です。
まさにイノベーションのジレンマにハマってしまう罠です。
イノベーションは、その業界の人の都合など全く考慮せずに進んで行くからです。

お客さんは安くて新しくて面白いものが好きなのです。
今、日本製だからとか日本の雇用を考えてガラケーを使っている人がいますか?
皆、アメリカブランドで中国製のiPhoneが大好きですよね?

この先、エンジン以外で働くの自動車業界の450万人の方は大丈夫でしょうか。
EVに乗り遅れた自動車会社が多い日本では、売り先が減って巻き込まれてしまうかもしれませんね。

日本が心配でたまりません。