不動産関係の会社で働く息子が、「俺も記事を書きたい!」と言ってきました。
時々、彼の記事を掲載していきます。
持ち家持ち家にすべきか賃貸にすべきか。
この論争をよく見かけます。
結論から言うと「住みたい方に住めばいいんじゃないか。」と思ってしまいます。
しかしそれだとこの記事を書く意味がないので、この論争について考えていきます。
持ち家と賃貸それぞれのメリットとデメリットを考えていきましょう。
持ち家のメリット
①自分のだけの、自分の理想の家が作れる
これは戸建てを建てる場合のメリットですが、唯一無二の物が欲しい人には合っていると思います。これは賃貸では叶えられません。
②団体信用生命保険
簡単にいうと、ローン返済期間中に契約者が高度障害や死亡した場合に、ローン残金を全て肩代わりしてもらえて、家が完全に残された家族の物になるという保険です。
持ち家のデメリット
①住む場所が固定される
家を買う=その場所に永住。と言っても過言ではないでしょう。
これをデメリットと捉えない人もいるかも知れませんので極端な例を挙げてみます。地方では少子高齢化の影響で税収のほとんどない地域も少なくありません。こういった地域では当然、街灯、信号、道路などを直すお金もなければ、学校も少ないです。
そのため、地価はどんどん下がります。当たり前ですね、インフラの整っていない街に住みたい人は少ないでしょう。なので地価は当然下がります。
地価が下がるとどうなるか「民度」の低い人たちが住み始めます。
住む場所が固定されるということはこのような事態が起きた時に引っ越せないのがデメリットでしょう。
②住宅ローンが払い切れるかどうか
これはローンで家を買う場合のデメリットです。
現在の日本の終身雇用制度は完全に崩壊しています。
そのため、転職は当たり前になってきました。
昔は「安泰」と言われていた職業でさえ、減給、ボーナスカット、大規模なリストラも目立ち始めました。※これについてはこちらの記事で詳しく言及しているのでよければご覧ください。→今の時代の安泰とは?
そのような状態の中でローンを完済するのは少々難易度が高いような気がします。
③離婚
これは結婚をしている旦那さんが家を買う場合のデメリットです。
「家を買ったのに離婚して1人で住むには広すぎる。しかし、ローンも残っていて売ったとしてもマイナスになる」みたいなケースあなたの周りでもよく見かけませんか。
④固定資産税、メンテナンス費用
ローンを払い終わってもこれらは払い続けなければいけません。
メンテナンス費用はピンと来ないかもしれませんが、日本は高温多湿のため、経年劣化が激しいです。
そのため、長く住んでいるとメンテナンス費用が意外とかかります。
よく、「高齢者になると賃貸を借りれないから家を建てる」という話を聞きますが、それに関してはこちらの記事で言及しているので、良ければチェックしてみてください。
賃貸のメリット
①いつでも引っ越せる
「ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる」と言い換えることもできます。
津波、リストラ、親の介護、などの理由に迅速な対応ができるのは賃貸の強みです。
収入が増えたら大きい家に、収入が減ったら少し安い家に。
津波、介護、転勤で引っ越さなければいけなくなったら、新たな場所に。
子供が生まれたら大きい家に、子供が自立したら小さい家に。ということが可能です。
②家賃は経費になる
持ち家の住宅ローンは「負債」ですが、賃貸の家賃は「経費」になる場合があります。
家賃が経費になる場合は、家を「仕事場」としている場合です。
家賃が経費になると当然節税対策になるのでメリットと言えるでしょう。
賃貸のデメリット
①更新料、初期費用
これらの費用は持ち家派ではかからないのでこれは賃貸のデメリットと言えるでしょう。
② 家賃の支払いが毎月ある
持ち家派には支払いの終わりがありますが、賃貸にはそれがありません。もちろん、仕事を辞めて年金生活になってからも家賃は払い続けなければいけません。
思いつく限り、それぞれのメリットとデメリットを挙げてみました。
正直、「持ち家と賃貸のどちらがいいか」という論争自体が不毛だと思います。
その人の好み、経済状況によりますからね。
上記に挙げたそれぞれのメリットとデメリットを理解したうえで、住みたいほうに住んでください。