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今年度の教員採用倍率が過去最低を記録

公立小学校の教員採用倍率が過去最低を記録したことが文部科学省の調査で明らかになりました。

倍率が低下している大きな要因として
採用者数が増え、志願者数が減っていることが挙げられます。

倍率はなんと2.7倍、ピーク時のおよそ5分の1ほどです。
地域別に見ると最低で1.4倍の地域がいくつかあります。

公立の小学校、中学校、高校の全体で見ても、年々採用者数は増加していて、志願者数は減少傾向にあります。

倍率低下の打開策として教員の働き方改革や教員免許を取りやすくしようという動きが見られます。

しかし、低倍率で免許が取りやすくなれば誰でも教員になれるということになり、自ずと教員の質が下がることにも繋がりかねないので、このジレンマをどう解決していくかが難しいところです。

志願者数の減っている大きな要因としては
やはり「教員=ブラック」というイメージが強いのではないでしょうか。
私自身もそのようなイメージが強いです。

実際に、教員には
部活動以外の休日手当はゼロ、休日の部活動手当は1時間あたり最低賃金以下、モンスターペアレントへの対応、出勤時間外の授業準備、コロナ対策、残業代が出ない、非行少年少女への対応、花への水やり、などが存在します。

「教員=ブラック」言い換えると、
業務や精神的負担が多い割に給料が低くプライベートな時間が取りずらいというイメージが志願者数減少に直結していると考えられます。

過去に働き方や制度の改革は何度か行われてきましたが、どれも大した変化はなく倍率低下の打開策にはなりえませんでした。

「じゃあ、給料を倍にすればいいじゃないか!」という人もいるかもしれませんが税収が減っている現代ではそういったことも簡単には出来ません。
公務員の給料の源は税金ですからね。

そのような状況のなかで民間企業に人が流れていくのを阻止するのはかなり厳しいでしょう。