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何が「経費」になるのか?

何が「経費」になるのか?

近年、個人事業主やフリーランスといった働き方が増えているので、「経費」について書いていこうと思います。

過去に、経費について書いてある本を3冊ほど読みましたが、どれも書いてあることは同じ。
3ページくらいでまとまるような内容でした。

それは、①時代背景、②会社の規模、③地域、④業種などの要因にによって経費になるものが異なるということです

まず大前提として、「使った費用が事業に必要なものである」と言うのがあります。
その条件を満たした上でも、税務署に文句を言われるかどうかと言うのが、この記事の趣旨になります。

①時代背景
バブルの時代に「インドに出張に行った人が200万円ほど個人的な理由で豪遊し、その200万円を動物の象を買ったことにして経費にした」という話を聞いたことがあります。

今の時代では考えられませんが、実際にそのようなことがあったそうです。
(これは脱税なので、今も昔も実際には駄目ですね。)

②会社の規模
例えば、
年間の純利益が2兆円の会社100万円の会社がクルーズ船を経費で買おうとする場合
前者の場合は会社規模が大きいため経費になる可能性が圧倒的に高いですが、
後者の場合は会社の規模が小さいのでほとんど可能性がないでしょう。
(クルーズ船が、社員の福利厚生などに使うことが前提で、その使用の規定も整備した上で、認められるかどうかの話ですね。)

③地域
例えば、
東京の港区で病院を経営している人離島で病院を経営している人がフェラーリを経費で買おうとする場合
※このとき、両者の財務状況は全く同じとします。

港区の病院経営者でフェラーリを乗っている人は珍しくありません
なので経費になる可能性が高いです。
しかし、離島の病院経営者がフェラーリはかなり珍しいです。レアですね。
そのため、経費になる可能性が低いです。
(社用車を他に持っていない、宣伝に使うなど、フェラーリ自体を事業に使っている必要があります。)

④業種
例えば、
レンコンの中心に穴を開ける会社を経営している人と、病院を経営している人がポルシェを経費で買おうとする場合
※このとき、両者の財務状況は全く同じとします。

レンコンの中心に穴を開ける会社なんて聞いたことがありませんよね。
そのような会社の経営者がポルシェを経費で買った前例がありません。レアですね。
その場合、経費にならない可能性が高いです。

これに対して、病院経営者がポルシェに乗っていても何ら違和感がありませんよね
全く珍しくありません。
そのため経費になる可能性は高いです。
(繰り返しますが、ポルシェ自体が事業用に使われていると言う前提です。)

③、④の場合は前例があるかどうか、レアかどうかがカギになります。

「経費」は定義が非常に曖昧で税理士さんによっても見解が異なるほど複雑です。
高額なものを経費で購入しようとする際は、自分だけで判断せず、事前に経費になるかどうかの確認が必要です。
(何度も繰り返しになりますが、その物が事業用に使われることが前提です。)

また、上記の例には出てきていませんが、経費には半分だけ経費で認められるというパターンもあります。
そのパターンに関してはこちらの記事で詳しく買いてあるので良ければご覧ください。
ポルシェは経費になったのか?