前回の続きです。→複利が好き
僕は商売をしているわけですが、やっていてすごく違和感があることがあります。
取引先が大手になるほどに、見かけの利幅に異常にこだわることです。
(ちなみに、一部の儲かっていて勝ち残っている会社は違います。)
「その利幅では扱えない。」
「利益率が低い。」
「もっと安く卸してくれないと売れない。」
???
僕なら、
「商品の回転が良いものであれば、少ない利幅でも大きく儲かるからいいんじゃないの?」と考えます。
(実際に担当者には、言いませんが。)
商売は、投資に対する利益で測るべきだと思います。
たとえば売価10万円のものがAとBの2種類あったとします。
A. 1つは、1年に1個売れる、利幅は30%
B. 1つは、1ヶ月に1個売れる、利幅は10%
Aは、10万円を元手に1年間で稼げる金額が30,000円
Bは、10万円を元手に1年間で稼げる金額が120,000円
元手は同じ10万円、Aは30%の利益でBは120%の利益です。
Aは1.3倍が1回しか起きていません。
Bは1.1倍ですが、12回それが起きています。
儲けようと思っている企業が、なんで利幅だけで扱うかどうかを決めているのでしょう?
僕には、理解不能です。
たぶん、創業者は上記のようなことは体に染み付いていると思います。
しかし、社員が増えたり代が替わったりして、それが引き継がれていない場合、見かけの利幅だけで物事を考えるようになってしまう感じがしています。
創業者が生きていて一線でバリバリ活躍していたり、創業者が居なくても創業者マインドが正しく伝わっている会社では、見かけの利幅だけで物事を判断していない感じです。
結果、儲かっている会社はBを扱える会社です。
そしてAとBは売ってみないとわからないのです。
まずは少量仕入れて両方売ってみて、1年後に判断すればいいと思います。
「やってみてから考えよう」
「1勝9敗」
とか言っているのには、訳があるのですね。
