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フレーミング効果による印象操作について

いきなりですが質問です。

A.成功確率85%の手術
B.2000人のうち300人が死亡する手術

手術を受けるならどっちがいいですか?

おそらく「A」と答える人がほとんどでしょう。
しかし、冷静に考えてみると「A」と「B」は表現が異なるだけで期待値は全く同じです。

このように、
同じ情報なのに表現が変わると印象が変わることを「フレーミング効果」と言います。

この知識を前提に本題に入ります。

フレーミング効果はマーケティングやマスメディアでよく使われる手法です。

例えば、

A.顧客満足度90%
B.顧客の10%は満足していない

A.20%キャッシュバック
B.2割引セール

A.ビタミンC1000mg配合
B.ビタミンC1g配合

A.コロナに感染しても90%は症状が軽い
B.コロナに感染すると10%が重篤化する

A.○○議員、料理屋で打ち合わせ
B.○○議員、高級料亭で密会

どれもよく見かけると思います。

ちなみに、冒頭の質問と上記の例はすべて「A」をプラスの印象にするように書きました。
おそらく、あなたも「A」にプラスの印象を受けたのではないでしょうか。

このように意思決定や印象を操作することは容易であり、日常の中にたくさん潜んでいます。

この記事で伝えたいのは、
「操作ができる」ということは、企業やメディアが見せているものが必ずしも本質とは限らないということです。

発信側の都合で、マイナスのことをプラスに見せたり、プラスのことをマイナスに見せたり、ショボいことを凄そうに見せたりすることがあります。

本質を捉えることができなければ、大事な局面で判断を誤ってしまうかもしれません。

そうならないために、物事を多角的な視点で捉えることが大切なのではないでしょうか。