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水素はプラズマである

水素はプラズマである。

水素がプラズマ?何言ってるの?ですよね。
水素エンジン自動車・水素を使う燃料電池自動車は、プラズマテレビと同じ運命をたどるだろうと言う予言です。

昔、ブラウン管テレビが薄型化していく時に、液晶派とプラズマ派に別れました。
最初は優位に見えたプラズマ派がどうなったのかは、現状を見ればわかると思います。
液晶テレビばかりですね。

なぜ、液晶テレビが勝てたのか、やはり単純で安価に作れたためだと思います。
数が売れたら、品質や技術的な問題点は、投資により順次解決されて行きます。

では自動車です。
水素エンジンと燃料電池は、電気自動車(以下EV)と比較して複雑すぎます。
(水素エンジンをハイブリッドに読み替えてもらっても良いです。)
それと乗るとわかりますが、EVはエンジンに比べて楽しいです。
電気制御は、できることがエンジンとは比較にならないくらい沢山あるためです。

複雑さで言うと、まずエンジンだけで、大変です。
一体どれだけの工程を経て、あれだけの複雑な機械が出来上がっているかと思うだけでも気が遠くなります。
燃料電池はエンジンは無いですが、そのもの自体が複雑です。

また、常温常圧で気体である水素に関しては、取り扱うインフラが面倒です。
自動車自体に、高圧のガスを収納するボンベを備え付けないとなりません。
高圧ガスなので、タンクの点検が数年に一度必要でしょう。

水素ステーションは気体で危険のある水素を安全に保管して、自動車に補給できねばなりません。そこに運ぶタンクローリー車も含めて面倒なことこの上ないです。
液体であるガソリンや軽油とは扱いの面倒さが異なります。

一方で、EVは自宅で充電できます。
ブレーキを取ってみても水素エンジンだと通常のブレーキシステムを使わないといけません。
EVだと回生ブレーキを使うのでその場合、ブレーキパッドもブレーキディスクも減りません。

エンジンにはオイルがあったり冷却水があったり、その配管や交換など何から何まで面倒です。

EVは火力発電だと環境に悪いって?
買う人は関係無いです。
面白かったり、安い方が勝ちます。

EVが普及して電力が足りなくなったり、環境に悪いとなれば原発を稼働して解決でしょう。太陽光、地熱など他の方法でも発電は可能です。

残念ですが、水素はEVに勝ち目が無いと思います。

なぜ日本がEVに舵を切れないか?
それは、終身雇用のためだと思います。

EVにしたら大量に雇用問題が発生するでしょう。
日本は解雇が難しく、そのために再雇用されるための自由な労働市場もありません。
そのため、サラリーマン上がりの経営陣は社員の首を捧げることになるEVに舵は切れないです。雇用を守るために、エンジンを作らないとならないのです。

水素はプラズマテレビであり、ベータのビデオです。
昔、動画録画のための機械として、ビデオテープと言うものがありました。VHSとベータに別れましたが、技術的に優れているとされたベータはVHSに完敗しました。原因はアダルトビデオがVHSで出回ったためとの説があります。面白い方が勝った例です。
最近では、フィルムカメラで破れたコダック、ミラーレス一眼とスマホカメラに破れたCanonとNikonの例などがあります。
将来自動車は、イノベーションのジレンマの教科書にまた新しい項目として追加される日が来るでしょう。そこにトヨタの名が無いことを望みます。

水素やエンジン勢は負けが確定しています。
気づいた人はさっさと準備を始めて、乗り換えましょう。

それとエンジン周りの製造会社の方は、早めに商売変更を考えた方が良いと思います。(これは脅しや煽りではなく、世界の動きから判断される事実です。)

水素が生き残るとしたら、大きなプラントで発電に使うとか将来技術革新が進んで、どこでも水素が高効率で簡単に生成できるようになった時でしょう。

あくまで素人の予言なので、本気にしないでくださいね!

続きはこちら→自動車業界で起きているイノベーションのジレンマ