最低賃金1500円は実現するのか?
最近こんな記事がありました。→最低賃金「1500円以上に」 全労連が生活費から算出
記事の内容を要約すると、
全国労働組合総連合(全労連)は生活に必要な経費を調査し、それを賄える最低賃金は全国一律で時給1500円以上が必要だと訴えた。という内容です。
上記の記事を読んだ友人から最低賃金の全国一律1500円は実現するのか?と質問を受けたので、今回はその質問に対する私の考えをまとめていこうと思います。
結論から言うと、
実現しないでしょう。
理由は主に2つです。
1.そもそも全国一律というのが不可能。
例えば、地方で1人時給800円でA君とB君の2人を雇っているとします。
それが1500円になってしまうと雇い主からすれば厳しいので「B君には辞めてもらい、A君だけにしよう。」となります。
すると、A君は時給1500円になる代わりにB君の分の業務を負担する。
B君は職を失い大都市に移り住んで職探しをする。という構図が出来上がり、
地方の過疎化が進み、地方企業の生産性はダウンしてしまいます。
ちなみに、大都市で高い時給が払えるのは効率的に稼げるからです。
地方のマクドナルドと大都市のマクドナルドの混雑具合の差を連想するとわかりやすいと思います。
2.1500円にしても問題の解決にならない
最低賃金が1500円に上がれば当然、物価も上がります。
そしたら当然、生活に必要な経費も増えるので最低賃金アップは問題の解決になりません。
ただのいたちごっこです。
全労連はコロナで影響を受けた非正規社員の救済方法として最低賃金1500円を算出したそうですが、税金を下げるとかしない限り根本的な問題解決にはなりえないでしょう。