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老後の乗り切り方(人生100年時代における資産形成)

金融庁が平成31年に作成した資料が面白かったのでご紹介します。

人生100年時代における資産形成
↑これです。
と言っても、22ページに渡る資料をしっかり読む人はほとんどいないと思うので要点をまとめながら解説していきます。

まず、この資料は何か?というと、
序章は「老後に対する危機感を持ちましょう」といった内容が書かれていて、終章は「効果的な資産形成の方法について」が書かれています。

この資料の序章に書いてある内容をざっくりとまとめてみます。
①今の時代、95歳まで生きることは珍しくない。(約100年)

②日本人は諸外国と比較すると、定年退職後も働いている割合が圧倒的に高い。

③日本の高齢者の所得の内訳を見ると、諸外国と比べ、資本所得(投資などで得られる所得)の割合は低く、労働所得の割合が高い。

④日本の高齢者世帯の平均所得金額(勤労所得・年金を含む)が、OECD(先進国グループ)の平均より低い。

⑤日本の現役世代の収入は、減少傾向にある。

⑥2人以上の世帯が定年退職後の65歳~95歳までを生きるには、年金以外に1000万円~2000万円必要。(支出月25万計算)

⑦日本人は資産のほとんどを銀行預金で持っているため、運用リターンの伸びが小さい。

上記の内容を要約すると、
日本人は全然お金持っていないのに、効果的な資産形成をできていない。
そんなので老後を乗り切れるの?
何も手を打たないと、死ぬまで働くことになりますよ。

といった感じです。

なんでそんなひどいことを言うの?と思った方は資料を読んでみてください。
表やグラフを使ってわかりやすく解説されています。

この資料の終章では効果的な資産形成の方法として下記の方法が紹介されています。
①つみたてNISA
②iDeCo

要するに、
年金だけでは老後を乗り切れないから、つみたてNISAやiDeCoを駆使して各々老後を乗り切ってください。

といった感じのことを、金融庁が示唆しているということです。
国民のことを考えた資料を作って、制度を設計してくれてあるように思います。
金融庁の良心を感じます。(国が国民のことを考えてくれるなんて、あまり無いですが)

制度の概要について気になる方は、資料を読んでみてください。

まとめ
「年金だけじゃ老後を乗り切れないよ。」と金融庁が言っているわけですから、早いうちに何か手を打っておかないとまずいですね。

ちなみに私は上記に出てきた2つの制度を利用しているので、具体的な活用方法について、後日記事にしようと思います。

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